No.310
本当はずっと好きだった、なんて。
そんなことを言ったら君はどんな顔をするだろう。
どう思うかはわからないけど、きっと驚きはするんだろう。
だって、あの頃の俺は、君への恋心をひた隠しにしていた。
だってそうだろう?
尊き方の元にもあった、槍にして正三位の位持ち。そんな君がいくら好きだ愛してるだと言ったとて、受け入れられるものじゃない。
だって俺は、福島正則の佩刀で、備前長船の祖光忠が一振りといえど、号も与えられていない身なのだ。
君と並んで釣り合いなんて取れるわけがない。
だから君を突っぱねながら、心の中で謝り続けた。
せめて号があれば同じ家のモノ同士だし、少しは近付けるのにな。早く正則が号をくれないかな、なんて。それでも俺のことは変わらず光忠と呼んでくれないかな、なんて。
そんなことを思いながら君とはあくまで友として過ごした。
願いが叶ったのは、君も正則もいなくなった後だけれど。
炎の中で悔いたこと。
こうして二度と会えなくなるなら、もっと君に好きだと伝えればよかった。
君は惜しまず俺に愛を伝えてくれていたのだから、もっとそれに応えればよかった。
もし、二度目があるのなら、今度はきっと違えやしない。
君を好きだと、愛しているのだと、全身全霊で君に伝えよう。
4「きみがいる景色を、この目に焼き付ける」#記憶より深く刻まれた愛
そんなことを言ったら君はどんな顔をするだろう。
どう思うかはわからないけど、きっと驚きはするんだろう。
だって、あの頃の俺は、君への恋心をひた隠しにしていた。
だってそうだろう?
尊き方の元にもあった、槍にして正三位の位持ち。そんな君がいくら好きだ愛してるだと言ったとて、受け入れられるものじゃない。
だって俺は、福島正則の佩刀で、備前長船の祖光忠が一振りといえど、号も与えられていない身なのだ。
君と並んで釣り合いなんて取れるわけがない。
だから君を突っぱねながら、心の中で謝り続けた。
せめて号があれば同じ家のモノ同士だし、少しは近付けるのにな。早く正則が号をくれないかな、なんて。それでも俺のことは変わらず光忠と呼んでくれないかな、なんて。
そんなことを思いながら君とはあくまで友として過ごした。
願いが叶ったのは、君も正則もいなくなった後だけれど。
炎の中で悔いたこと。
こうして二度と会えなくなるなら、もっと君に好きだと伝えればよかった。
君は惜しまず俺に愛を伝えてくれていたのだから、もっとそれに応えればよかった。
もし、二度目があるのなら、今度はきっと違えやしない。
君を好きだと、愛しているのだと、全身全霊で君に伝えよう。
4「きみがいる景色を、この目に焼き付ける」#記憶より深く刻まれた愛
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