No.766
「ああいた。福島の祖、今時間はいいかい?」
「おや、君が俺を探すなんて珍しいね。どうかしたのかい?」
「遠征のことで相談があってね」
「遠征?今の編成で総務に不都合が出たかい?」
「いや、今日は近侍として意見をもらいたいんだ」
「ああ、今日の近侍は君だったね。でも、困り事なら補佐に入ってる鶯丸さんに相談するのが筋じゃないかい?」
「それはその通りだね。鶯丸殿に相談した結果があなたの意見を仰ぐといいというものでね」
「……なるほど。一応確認だけど丸投げではないよね?」
「あなたの方が実用的な回し方?を知っているから話してこいと言われたね」
「ああ、そういう……なるほど、それなら聞くよ。明石くんが作った空き部隊の運用方法でいいんだよね?」
「おや、前置きは必要ないのか」
「大きい変更は補佐役同士で共有しているんだ。主が遠出をする日は俺たちの誰かが近侍だからね……それで空き部隊か……どこに出すんだい?」
「3-3、10時間遠征だよ。小判回収で人手を使わないのはそこくらいではないかな?」
「3-3か…合計130には3振り必要だから少し回すのには厳しいかな…」
「あなたもそう考えるのか。だが福島の祖、5-3を巴形薙刀の固定にしているように、偽物くん……山姥切国広を固定にしてしまえばどうだろう?」
「国広くん…?……ああ、なるほど!彼ならもう一振り誰でも130を越えるね。盲点だったよ」
「組ませるのは打刀でいいかな?」
「特命調査が先に来るなら打刀だけ、違うなら脇差も加えようか。あまり加えても薙刀遠征に影響が出るしね」
「薙刀遠征といえば、福島の祖」
「どうかしたのかい?」
「極を全員もうひとつずつレベルを上げることを進言するよ」
「ひとつ?」
「そのひとつで薙刀遠征に必要な刃員を一振り減らせるようになる」
「なるほど?」
「後で計算してみるといい。四振り追加時点で不足レベルは1だ」
「……君、ずいぶん色々考えながら近侍をしていたんだね」
「何、普段あなたたちが要求する情報を知っているから先回りできただけだ。俺こそ勉強になったよ。この本丸は今遠征を軸にすべてを動かしているんだね」
「厳密に言うと少し違うかな。最優先は催し物で、それに干渉しない範囲でなるべく全員に仕事が行き渡るように考えた結果、遠征を多く組むことになっているんだよ」
「なるほどね。全員が何か役割を持つのはいい。張り合いがあるよ」
「あとは単純に主が小判を欲しがってるからかな」
「ということは元々3-3も視野には入れていたのかな?」
「まあ一応ね。短刀が65以上になったら二振り交代で回そうとは考えてたかな。でも短刀は出撃機会も多いし現実的ではないとも思ってた」
「そういう部分を一番考えているから、鶯丸殿はあなたに話を回したのかもしれないね」
「そうかもね」
(山姥切長義と福島光忠・日替わり近侍と遠征)#本丸日記
「おや、君が俺を探すなんて珍しいね。どうかしたのかい?」
「遠征のことで相談があってね」
「遠征?今の編成で総務に不都合が出たかい?」
「いや、今日は近侍として意見をもらいたいんだ」
「ああ、今日の近侍は君だったね。でも、困り事なら補佐に入ってる鶯丸さんに相談するのが筋じゃないかい?」
「それはその通りだね。鶯丸殿に相談した結果があなたの意見を仰ぐといいというものでね」
「……なるほど。一応確認だけど丸投げではないよね?」
「あなたの方が実用的な回し方?を知っているから話してこいと言われたね」
「ああ、そういう……なるほど、それなら聞くよ。明石くんが作った空き部隊の運用方法でいいんだよね?」
「おや、前置きは必要ないのか」
「大きい変更は補佐役同士で共有しているんだ。主が遠出をする日は俺たちの誰かが近侍だからね……それで空き部隊か……どこに出すんだい?」
「3-3、10時間遠征だよ。小判回収で人手を使わないのはそこくらいではないかな?」
「3-3か…合計130には3振り必要だから少し回すのには厳しいかな…」
「あなたもそう考えるのか。だが福島の祖、5-3を巴形薙刀の固定にしているように、偽物くん……山姥切国広を固定にしてしまえばどうだろう?」
「国広くん…?……ああ、なるほど!彼ならもう一振り誰でも130を越えるね。盲点だったよ」
「組ませるのは打刀でいいかな?」
「特命調査が先に来るなら打刀だけ、違うなら脇差も加えようか。あまり加えても薙刀遠征に影響が出るしね」
「薙刀遠征といえば、福島の祖」
「どうかしたのかい?」
「極を全員もうひとつずつレベルを上げることを進言するよ」
「ひとつ?」
「そのひとつで薙刀遠征に必要な刃員を一振り減らせるようになる」
「なるほど?」
「後で計算してみるといい。四振り追加時点で不足レベルは1だ」
「……君、ずいぶん色々考えながら近侍をしていたんだね」
「何、普段あなたたちが要求する情報を知っているから先回りできただけだ。俺こそ勉強になったよ。この本丸は今遠征を軸にすべてを動かしているんだね」
「厳密に言うと少し違うかな。最優先は催し物で、それに干渉しない範囲でなるべく全員に仕事が行き渡るように考えた結果、遠征を多く組むことになっているんだよ」
「なるほどね。全員が何か役割を持つのはいい。張り合いがあるよ」
「あとは単純に主が小判を欲しがってるからかな」
「ということは元々3-3も視野には入れていたのかな?」
「まあ一応ね。短刀が65以上になったら二振り交代で回そうとは考えてたかな。でも短刀は出撃機会も多いし現実的ではないとも思ってた」
「そういう部分を一番考えているから、鶯丸殿はあなたに話を回したのかもしれないね」
「そうかもね」
(山姥切長義と福島光忠・日替わり近侍と遠征)#本丸日記